劇画タカラヅカ  名作10選


 「週刊女性」創刊20周年の記念別冊として創刊され、3号まで続きました(どこかで4号もあると聞いたような気がするのですが、3号に完結記念号とあるのでこれで最後のようです)。上演時間1.5〜2.5時間の作品を読切に脚色するという力ワザの味わえるすばらしい企画の本でした。

 私はわりと最近まで存在を知りませんでした。
 宝塚の話題を誰かまわずしていたら見つけてくださった人が確保してくださって、それから集めはじめました。なんといっても執筆陣の豪華さが目をひきます。武田京子の沖田総司、細川知栄子の額田姫王など企画ものならではの新鮮な設定もたまりません。その一端をお伝えしたく、目次を公開いたします。

 なお、最近ではさいとうちほさんが劇団の企画で宝塚上演作品のまんが化を行っています。
    

  
PART1(発行:1977年7月1日)
     表紙:わたなべ、武田、井出、森村
開始頁 内容
グラ
ビア
表紙:わたなべ、武田、井出、森村
特製ブロマイド カレンダーつき(榛名由梨・安奈淳・鳳蘭・汀夏子)(画・福田隆義)
イラストピンナップ「風と共に去りぬ」(青池保子)、「朱雀門の鬼」(細川知栄子)
劇画タカラヅカ名作1「星影の人 −沖田総司・まぼろしの青春」(作・柴田侑宏/武田京子)
68 「宝塚・10の作品」(戸板康二)
68 作品解説「星影の人」
69 星占い 星座別タカラジェンヌ名鑑
73 劇画タカラヅカ名作2「メリイ・ウイドゥ」(作・白井鐵造/森村あすか)
136 最新!タカラヅカなんでも事典
137 作品解説「メリイ・ウイドゥ」
139 劇画タカラヅカ名作3「虞美人」(原作・長與善郎「項羽と劉邦」/作・白井鐵造/わたなべまさこ)
200 タカラヅカミニ百科
200 作品解説「虞美人」
203 作品解説「夕陽のジプシー」
204 巻末新作「夕陽のジプシー」(作・内海重典/井出ちかえ)
  
PART2(発行:1977年8月1日)
     表紙:こさかべ、井出、細川、わたなべ、雪村
開始頁 内容
グラ
ビア
特製カラーピンナップ「MY TAKARAZUKA」(指導・池田理代子/雪村マリア)
最新ステージカレンダー(榛名由梨・安奈淳・鳳蘭・汀夏子)
11 劇画タカラヅカ名作4「霧深きエルベのほとり」(作・菊田一夫/こさかべ陽子)
102 作品解説「霧深きエルベのほとり」
103 「宝塚の記憶」(戸板康二)
105 「人生そのものに感動」(小田島雄志)
106 「マンガ家Xの密着イラストルポ 風と共に去りぬ−月組から星組へ48時間!」
109 劇画タカラヅカ名作5「この恋は雲の涯まで」(作・植田紳爾/わたなべまさこ)
200 作品解説「この恋は雲の涯まで」
203 「個性的な二人の義経」(鈴木治彦)
204 「’77年夏 最新徹底イラストマップ 宝塚」(丸田初彦)
206 特別随想「めぐり逢い マリアちゃんのこと」(池田理代子)
207 劇画タカラヅカ名作6「南の哀愁」(作・内海重典/井出ちかえ)
268 作品解説「南の哀愁」
270 「何回観ても泣かされる」(鈴木治彦)
273 巻末新作「あかねさす紫の花」(作・柴田侑宏/細川知栄子)
334 作品解説「あかねさす紫の花」
335 「宝塚らしい愛の世界」(橋本武)
   
PART3(完結)(発行:1977年12月1日)
     表紙:井出、あすな、イケスミ、こさかべ、森村
開始頁 内容
グラ
ビア
特別グラフ「最新タカラヅカヒット曲・ベスト10」
特製ピンナップカレンダー(安奈淳・榛名由梨・汀夏子・鳳蘭)
15 劇画タカラヅカ名作7「わが愛は山の彼方に」(原作・伊藤桂一「落日の悲歌」/作・植田紳爾/こさかべ陽子)
76 作品解説「わが愛は山の彼方に」
77 「宝塚の現在と未来」(戸板康二)
78 「トリオが確立した舞台」(橋本与志夫)
80 組別完全スケジュール’77 ’78
81 劇画タカラヅカ名作8「花のオランダ坂」(作・菊田一夫/井出ちかえ)
142 作品解説「花のオランダ坂」
144 「しっとりと心で演じられた芝居」(橋本武)
147 劇画タカラヅカ名作9「サルタンバンク」(作・白井鐵造/イケスミチエコ)
208 作品解説「サルタンバンク」
210 「これぞタカラヅカの世界」(鈴木治彦)
213 劇画タカラヅカ名作10「虹のオルゴール工場」(原作・/作・高木史朗/あすなひろし)
274 作品解説「虹のオルゴール工場」
277 「杞憂だったミュージカル化」(矢代静一)
278 巻末新作「バレンシアの熱い花」(作・柴田侑宏/森村あすか)
338 作品解説「バレンシアの熱い花」
341 「真実の顔と仮面の顔」(小田島雄志)
* 「虹のオルゴール工場」の固有名詞が上演時とは変えられている。
  ロカビリー歌手→フォークシンガーという変更点も有。変更する必要性はなかったような。

  


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最終更新日:2001.8.21